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[00:00.00] 作词 : 大和田 建樹[00:01.00] 作曲 : 多 梅稚[00:26.08]汽笛一声新橋を はや我汽車は離れたり[00:33.87]愛宕の山に入り残る 月を旅路の友として[00:41.90]右は高輪泉岳寺 四十七士の墓所[00:50.09]雪は消えても消え残る 名は千載の後までも[00:58.31]窓より近く品川の 台場も見えて波白き[01:06.28]海の貴方に薄霞 山は上総か房州か[01:14.32]鶴見神奈川後にして 行けば横浜station[01:22.54]湊を見れば百舟の 煙は空を焦がすまで[01:34.81]遥かに見えし富士の嶺は はや我が側に来りたり[01:42.87]雪の冠 雲の帯 何時も気高き姿にて[01:50.83]三保の松原田子の浦 逆さに映る富士の嶺を[01:58.95]波に眺る舟人は 夏も冬とや思うらん[02:07.11]名高き金の鯱は 名古屋の城の光なり[02:15.02]地震の話しまだ消えぬ 岐阜の鵜飼も見てゆかん[02:23.10]いよいよ近く馴れくるは 近江の海の波の色[02:31.26]その八景も居ながらに 見てゆく旅の楽しさよ[02:43.50]東寺の塔を左にて とまれば七条station[02:51.55]京都京都と呼びたつる 駅夫の声も勇ましや[02:59.70]夏は納涼の四条橋 冬は雪見の銀閣寺[03:07.85]桜は春の嵯峨御室 紅葉は秋の高雄山[03:16.02]送り迎うる程もなく 茨木吹田うちすぎて[03:24.15]はや大阪につきにけり 梅田は我を迎えたり[03:32.34]思えば夢か時の間 五十三次走り着て[03:40.53]神戸の宿に身を置くも 人に翼の汽車の恩[04:07.12]明けなば更に乗り換えて 山陽道を進ままし[04:15.42]天気は明日も望有り 柳に霞む月の影